導入事例

鉄管継手などの配管機器や黄銅の素材と部品に特化した製造会社を傘下に持つ、株式会社CKサンエツ様。
優れた技術力を全社員で共有し、次世代につないでいくため「viaPlatz」を導入されました。
職人技レベルの「勘・コツ」を、どうやってわかりやすく伝えられるか─その難しい課題を、ユニークな取り組みで実現しています。
現場の様子や社内の変化などを、管理統括部 情報システム課の坂東和弥課長にうかがいました。

職人技レベルの「菅・コツ」を、動画配信でわかりやすく継承
株式会社CKサンエツ 様
管理統括部 情報システム課 課長
坂東和弥 様
株式会社CKサンエツ 管理統括部 情報システム課 坂東課長

「グループ経営方針」として技術力の伝承を決定

御社は、金属製の配管機器や黄銅製品などに特化した製品を製造しているわけですね。

普段は皆さんの目に触れない部分に使われていたりして、知名度はありませんが、『地味だけど凄い価値』という会社のキャッチコピー通り、それぞれの現場で培ったノウハウは世界に誇ることができるものばかりです。viaPlatzを導入したのは、その技術を次の世代に継承するためでした。これは『グループ経営方針』として決定され、ホールディング会社であるCKサンエツの傘下にある事業会社8社で同時に導入することになりました。紙のマニュアルでは伝えきれない勘・コツをビデオマニュアルで継承しようという試みです。技術力の底上げにもつながるという期待もありました。システムの説明会を全国5か所の事業所で開催し、営業拠点に対してはテレビ会議を使って全社的に浸透させました。

ビデオマニュアルを配信するにあたり、難しかった点は何でしょうか。

ビデオ化のコンセプトは「誰でも・いつでも・どこでも」です。つまり、社員がどの場所にいても常に視聴できる環境を作らなければなりませんでした。当初は一般的な無料の動画配信サービスを利用することも検討しましたが、社内のノウハウや技術を社外に漏らすわけにはいかないため、一般的な動画配信サイトではセキュリティが不安。かと言って会社のPCからしかアクセスできないのもコンセプトから外れます。そこで、NTTテクノクロス様にシステム構成を検討していただきました。ストリーミングなので流出の危険も抑えられ、スマートフォンや自宅のPCでの動画視聴が可能となり、どこでも予習復習ができる、とてもいい仕組みを構築していただきました。

現場判断に任せ、次々生まれるコンテンツ

viaPlatzシステムイメージ
動画のコンテンツはどなたが決定するのですか。

各現場の担当者です。これは動画で伝えねばという工程や技術をピックアップして構成内容を決めて、その担当部署が撮影から編集まで行っています。例えば『この金属の色目はこの温度でこう変わる』といった、その部署でしかわからない作業ポイントが収録可能となります。紙のマニュアルで「青色」と記載しても、個人個人でイメージする「青色」は異なり、微妙な色の違いをなかなか表現できませんでした。必要なポイントを的確に伝えるためには、現場が持っているノウハウを現場で撮影するのが一番だと思います。はじめに、動画制作のやり方について社内講習会を行いました。家庭用のビデオカメラを手配し、各部署交代で使い、簡単な編集ソフトで仕上げています。コンテンツの数は500本以上となり、これからも増えていくでしょう。

「コンテンツ制作は、情報システム課よりも
現場担当者の方が適している」と坂東課長
制作しているのは技術部門だけでしょうか。

事務職の実務についても動画を作っています。電話対応のマナーやオペレーションなどは、新人だとなかなかわかりませんから、紙のマニュアルよりも実際に見せた方が早いです。それと、セミナーの収録動画もコンテンツとして配信しています。2~3時間にわたるものもあるので、セミナーに出席できなかった人も自宅などで追体験ができます。聞き逃した個所を繰り返し確認できるのもメリットです。あとは、工場の安全対策も重要ですね。安全に対する基本的な心構え、ヒヤリハット事例の再現などを制作しています。フォークリフトにドライブレコーダーを付けたりして、見る人が理解しやすい撮り方を工夫しています。事故ゼロを目指すための大事な取り組みです。製造ラインの点検方法も、動画化しておくとイメージがよくわかり、準備に役立ちます。コンテンツが完成したら、私たち情報システム課から全社メールで告知しています。

全社横断の取り組みで社員の意識も変化

viaPlatz導入で、優れた技術が次世代に伝承できることは
かけがえのない財産となっていきます。
viaPlatzを導入して、社内でどんなところが変わりましたか。

製品の品質向上に、少なからず役立っていると思います。技術がうまく受け継がれているのではないでしょうか。先を見た取り組みですから、将来への種まきにもなっています。また、製造現場と事務職の社員が互いに何をやっているか知ることができた、ということがヒアリングからわかりました。これはグループ会社全体にも言えることです。他の会社のことを知るきっかけになり、社員の意識がひとつにまとまる効果がありました。モチベーションの底上げにもつながっています。社員の平均年齢は35歳と若めですから、こういったITのシステムが浸透しやすい素地がありました。今では、若手社員からも制作のアイデアが出されるようになりました。

viaPlatzを活用しきっていただいているという思いを強くしました。

新入社員、中途入社の社員教育に、どんどん動画マニュアルを活用していきたいです。職人技の勘・コツは、動画で伝えることができ、充分紙マニュアルの代わりになります。当社の伝承させていきたい技術は、まだまだたくさんあります。これからも、いろいろな部署においてさまざまなコンテンツを制作し、優れた技術力を次世代に伝承していきたいです。これらのコンテンツは会社のかけがえのない財産となっていくに違いありません。

viaPlatz導入でこう変わった!
  • 社員1人1人が他のグループ会社、他の部署がどのようなことをやっているのか全体を知ることができた。
  • 正しい手順ややり方を学ぶことで、製品の品質向上や生産性アップにつながっている。
  • 職人技の勘・コツは、動画で伝えられ、これらコンテンツは会社のかけがえのない財産となるという意思統一ができた。
※インタビューは2019年5月に実施したものです
株式会社CKサンエツ
  • Webサイトhttp://www.cksanetu.co.jp
  • 事業内容本社は富山県高岡市。昨年、東京証券取引所市場第一部に上場し、来年、創業100周年を迎えます。
    傘下にシーケー金属(株)、サンエツ金属(株)、日本伸銅(株)などを擁しています。